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オンドルのお話
作者: min   
2008年 12月 23日(火曜日) 10:57
以前、オンドルがあるから韓国の冬は、外は寒いけど、
室内は暖かいと書きました。
では、オンドルとは何でしょう?
「オン」は「温」、「トル」というのは「石」の意味。
昔の韓国のオンドルは名前通りで「石」を使っていました。

古きよきオンドルの作り方を紹介すると…。
(ネットや年配の人に聞いて調べたのですが、もし間違いが
ありましたら教えて下さい。)
まず、部屋の床の下に煙が通れる道を作ります。
その上には石を台にして、床全体をカバーできるように
いくつかの平らな石を載せます。
その後、粘土ですき間などをなくして、平にしてから紙をはります。
煙が通る道の入口には「アグンイ」と言う焚口があって、そこに
薪をくべると熱気と煙は床の下を通って、反対側にある煙突から
外に出ます。それで石が暖かくなり、暖房するわけです。

空気がハンパじゃなく冷たいので、当然最初に温まった
熱気は、煙突から出るときには冷たくなっています。
なので、「アグンイ」のそばが一番暖かくなります。
アグンイに近い暖かいところを「アレッモク」(下のところ)、
煙突に近く、冷たいところを「イッモク」と(上のところ)言います。
なぜ上下かと言うと、煙が出て行くために煙突の方が少し
高く作られているからだそうです。

このオンドルの石を「クドォルジャン」といいます。
その昔、子どもたちが部屋でドスドスすると
「クドォルジャンが崩れるじゃないか!」と大人に怒られました。
今は、マンションが多いので、「下に迷惑だろう」というのが普通。
深いため息のことを「クドォルジャンが崩れそうなため息」
とも言います。
モー子さんは「クドォルジャンが粉々になりそうなイビキ」
をかきますが、こういう言葉はもちろんありません・・・。

伝統的なオンドルでは木を使って、その熱気を利用しましたが、
僕の母が子どもだった60年代から、70年代位までは、粘土や
石の代わりにセメント、木の代わりに煉炭を使ってたようです。
1979年は僕が産まれた年ですが、その年にやっと引っ越した
マンションに、煉炭を使うボイラーがあったそうです。
アグンイからボイラーになって、一番変わったのは、熱気と煙が
通っていた道が、お湯の通るパイプになったことです。
煉炭アグンイの時は、床にすき間が出来ると煙が出て来て
一酸化炭素中毒で死ぬ危険がありましたが、ボイラーに
なってからはその様な危険が少なくなりました。
しかし、ボイラーのところからもれた煙が、ドアや窓のすき間
から、部屋の中まで入って来ることはまだまだありました。
この時に使っていたパイプは鉄で作られたものでした。

実家の煉炭ボイラーが、銅パイプを使うガスボイラーになった
のは、僕が小学生だった90年代のことです。
最初のガスボイラーはLPGだったのですが、今はLNGを使って
います。パイプも最近はPVCを原料にしたものなどが出ています。
「銅パイプの方がすぐ冷めなくて暖かいけど、冬には凍っちゃって
破れることもあるからね」と母。

ちなみに、僕の実家で、冬の暖房やお湯等に使うガス代は大体
1万円から2万円ぐらいです。
日本では、エアコンつけっぱなしでも夜は寒くて布団の中でちぢこまって
いますが、韓国のオンドルは、室内は半そででもいいほど温まります。
韓国にも日本で見かける、電気を使う床暖房もあります。
僕はまだ経験したことがありませんが、名前は「電気オンドル」
と言います。

ところで、これを書いているのは3月末。
日本では「もうすぐ桜の開花宣言だってのに、今さら暖房の話?」
と不思議かもしれませんが、韓国は昨日は雪で、今日も零下でした。
日本ではコタツの中で、韓国では「アレッモク」でゴロゴロしたくなる、
寒い春です。
 

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